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2025年10月13日 (月)

神経質礼賛 2395.秘密クラブ?

 一週間前、勤務している精神科クリニックの院長先生からサロンコンサートのお誘いのメールが入った。この院長先生は三島森田病院では数年間一緒に働いたことがある。いわゆる雇われ院長であり、他の精神科クリニックの院長T先生が理事長で実質的な経営者である。T先生はピアノを弾く人で、年に数回、少人数でのサロンコンサートを企画・開催している。急な話だが、予定が空いていたのと、会場が家から近いので行くことにした。曲目はメンデルスゾーンのピアノ三重奏曲3曲。

 会場は普段前を歩いて通っているビルの上階。1階は美容院で上の階はマンションになっている。まさかそんな所にホールがあるとは知らなかった。私は初めてで勝手がわからないので、開場時刻の18:30少し前に院長先生とマンション入口で待ち合わせして、インターホンのボタンを押すが返事がない。他の来場者も来たので、もう一度ボタンを押すと繋がり、エレベータに乗るよう促された。まるで妖しげな秘密クラブに入っていくみたいである。その階でエレベータの扉が開くと、入口ドアもなくいきなり玄関だった。小さなテーブルがあり、そこの椅子に座っている高齢の婦人が受付担当のようだが、まだ会場準備ができていない様子で、次々と来場者が来てしまって、狭い玄関は一杯になる。受付担当らしき婦人は横のドアを開けて出たがそこは非常口だった。オートロックになっていて戻れなくなり、ドアをドンドン叩く。院長先生が内側からドアを開けて事なきを得た。ようやく会場準備ができてスリッパに履き替えて入室する。軽いスタック椅子が30人分ほど並べられていて、舞台はなく、普通のフローリング床で、前方にグランドピアノとヴァイオリニストとチェリストの席と譜面台が並んでいる。グランドピアノは小ぶりで、横の方にもう1台あるから2台ピアノの演奏もできるようになっている。

 今回の演奏者は東京芸大の同期生で学生時代からアンサンブルを組んでいた人たちで、40歳位の中堅といった感じだ。それぞれ音大の教員やオーケストラ奏者などをしながら平行してアンサンブル活動をしている。息の合ったすばらしい演奏だった。それを至近距離で直に聴くので、大迫力だった。曲目はメンデルスゾーン作曲のピアノ三重奏曲3曲と書いたが、最初の曲は実はメンデルスゾーンの姉の作品で初めて聴く曲だった。これも素晴らしい曲で、姉がどんな人物だったのか知りたくなった。アンコールはメンデルスゾーン作曲「歌の翼に」だった。このピアノ三重奏版はヴァイオリンとチェロが主旋律と対旋律を交互に弾くようになっていて、とても美しかった。このメンバーは2日後にも東京文化会館で同じプログラムの公演を行うという。今回の聴衆はたった20人程度。実に贅沢な時を過ごさせてもらった。

 

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