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2025年11月13日 (木)

神経質礼賛 2405.熊荒(くまあれ)

 外来に通院してくる高齢女性。うつ病はすっかり良くなり、御自分で車を運転して山へ行き花の写真を撮る趣味を楽しんでおられる。ところが、最近その楽しみが中断している。県内でもクマが出たという情報があって心配になり止めているのだそうだ。心配されるのも当然だ。今年はクマに襲われる死傷事件が相次ぎ、死者数はすでに2ケタに達している。クマが住宅に入り込んだり、学校に入ってきたり、スーパーの店内に入ってうろついたりする衝撃動画が拡散している。紅葉狩りハイキングやキノコ狩りなどの山間部の観光に影響が出たり、山道を走る駅伝大会が中止されたりといった事態も起きている。今年はクマの食物になるドングリが不作のためクマにしてみれば食糧不足に見舞われているとも言われる。人間による環境破壊が原因だとする説もある。

   しかしながら、クマによる人身被害は昔からあった。弘前藩に残る記録では「熊荒(くまあれ)」のため、25年間に70人の領民が死傷したという。時は元禄。徳川綱吉による「生類憐みの令」が出ていた時期だからクマの駆除も容易ではなかった。当時の猟師は槍一本でクマと戦っていたから逆に襲われてしまうことも少なくなかった。のちに、藩の管理のもと鉄砲を使うようになってようやく熊荒は鎮まったという。現代でも動物愛護の観点からクマの駆除に対する批判はあるが、あまり個体数が増えると問題が起きる。クマ以外にもシカが増えすぎて農林業に被害を及ぼす鹿害もある。「かくあるべし」の理想論では解決できない。極端な保護、極端な駆除にならず、うまくバランスを取った現実的な対応が必要だと思われる。

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