神経質礼賛 2419.ハイドンの交響曲第82番「熊」
例年12月に清水寺で発表されるその年の世相を表す「今年の漢字」はやはり「熊」だった。これだけニュースに登場して人々の関心を集めれば、そうだろうなと思う。先日、FMのクラシック番組を聴いていたら、ハイドン作曲交響曲第82番「熊」の一部が流れていた。「熊」の名前はハイドン自身が付けたわけではなく、第4楽章の冒頭の前打音付きの旋律が熊使いの音楽を連想させるところからそう呼ばれるようになったそうである。全体はどんな曲なのか興味を持った。こういう時にYouTube動画は便利である。すぐに全曲を聴くことができた。
この交響曲はパリのオーケストラからの依頼で作曲した6曲の「パリ交響曲」セット(82番から87番)の中で最後に書かれたものだという。普段、ハイドンが指揮する宮廷オーケストラと異なり、大編成のオーケストラを想定して書かれている。第1楽章からエネルギッシュに動き回る旋律が続き、すでにこれだけでも熊の動きを連想させる。緩徐な第2楽章も元気な感じがするし、第3楽章のメヌエットも堂々としてちょっと重たい感じである。第4楽章では熊の足取りを思わせる低音の主題で始まり、終わりの方ではティンパニが鳴り響き賑やかである。ハイドンの交響曲としてはパワフルな感じを受ける。熊使いの音楽がどんなものかわからないけれども、まさに熊と名付けるにふさわしい。
最近は冬眠しない熊が増えているという話もある。雪の中、学校や店舗や民家に熊が入り込むようでは困る。熊の冬眠を促すような音(音楽)があるといいのになあ、と思う。
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