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2026年1月15日 (木)

神経質礼賛 2426.逆さ馬(左馬)

 今年は午年。頂いた年賀状の図柄はサラブレットのような駿馬の絵だったりのんびり温泉に浸かっているユーモラスな馬のイラストだったりする。私が「馬」で連想するのは、将棋の駒に「馬」を裏返しにした文字を刻んだ(あるいは盛り上げた)「逆さ馬(左馬)」の置物である。江戸時代から武士の内職として将棋の駒作りや盤作りが行われていた山形の天童で生まれたものだ。これが縁起物とされる由縁がいくつか言われている。「うま」の逆さまは「まう」→舞うということで、おめでたい。馬の字の下の部分が巾着袋の形に似ていることから金運を呼ぶ。馬は左側から乗るもので右側からだと落ちてしまうということで左馬が縁起がよい。というようなことが言われている。どれが本当かはわからない。将棋で馬と言えば角行が敵陣に入って成った龍馬のことを言う。「王将」の歌や小説で有名な坂田三𠮷(1870-1946)は文盲のため食堂のメニューが読めなかったというが、「三」「𠮷」「馬」の三文字だけは書けたという。坂田が書いた「馬」の字体は今でも将棋の扇子でとても人気が高い。逆さ馬の字体にも使われている。

 森田先生のお名前にも馬の字が入っている。森田先生が生れた土佐ではその時代、子供の健康長寿を願って馬、牛、熊、虎、亀、鶴などの動物の字を入れることがよくあったそうである。森田先生は形外会の場で次のように述べておられる。
 私の名は、本当はショウマでなく、マサタケと読みます。馬の一字名もあるが、その時はタケシと読みます。土佐には馬のつく名前が多いが、普通にはマといいます。
(白揚社:森田正馬全集第5巻p.673)
 周囲の人々はマサタケよりも読みやすく言いやすいショウマと音読みで呼ぶことが多かったらしいが、本人もまた、同郷の偉人・坂本龍馬にあこがれ、リョウマになぞらえたショウマと呼ばれることを好んだようである。
 僕は子供の時、寝小便をした。十くらいになっても時々あったように覚えている。これはもとより変質兆候であるが、坂本竜馬も子供の時、寝小便をしたという事を知って、大いに意を強くした事がある。(笑)竜馬も偉くなったから、自分も偉くならないとは限らないと思った。
(白揚社:森田正馬全集第5巻 p.735)
 森田先生と坂本龍馬には共通点があったのである。

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