神経質礼賛 2450.丸竹夷二押御池
今年1月から始まったNHKBSのドラマ「京都人の密かな愉しみRouge継承」は大団円を迎え全9話で完結した。京都に何代も続く老舗の継承問題にまつわる人間ドラマで、観光客があまり訪れない寺社の四季の姿を見ることができ、京文化や京の人々の意識についても知ることのできる興味深い内容だった。ドラマの舞台となったロケ地を調べ上げた動画も出ていてとても面白い。第7話で店をたたむことにした老舗和菓子店「亀祥庵」を主人公たちが訪問してそこの女将さんと話す場面があって、どこかで見たような気がすると思ったら、塩芳軒がロケに使われていたらしい。京都に行った時にはそこで生菓子と「雪まろげ」(小さな球状の和三盆の干菓子)をお土産に買って帰って母に渡したものだ。当時、雪まろげは字が書かれた和紙に一粒一粒包まれていたが、ネットで見ると現在はトレーの上に20粒載せられていて紅白と抹茶の二種類が出ているようなので、老舗和菓子店も時代に合わせて工夫を凝らして生き残っているのだなと思う。今シリーズのエンディング曲は京都の通りの名前を連ねた童歌「丸竹夷(まるたけえびす)」がベースとなっている。オケのチューニングのようなA(ラ)のロングトーンから始まり、絹の肌触りのようなストリングスにピアノの分散和音が続いていく。歌っているのは前作と同じ武田カオリさん。ただし、元の童歌にフランス語の歌詞が加わっていてそれが不思議とお洒落にマッチしている。フランス語部分の歌詞は、「私はこの街で生まれた。この街で生きて行くだろう。この街で夢を見るだろう。この街で死んでいくだろう」といった意味だそうだ。エンディング映像には京都の寺社の年中行事が流れ、音楽と映像にずっと浸っていたくなる。
丸竹夷二押御池・・・は東西の通りを北から順に並べていて、丸太町通→竹屋町通→夷川通→二条通→押小路通→御池通→・・・ということである。現在は存在しない通りの名前も残っている。また、寺御幸麩屋富柳堺・・・は南北の通りを東から順に並べていて、寺町通→御幸町通→麩屋町通→富小路通→柳馬場通→堺町通→・・・といった具合である。この歌詞を全部覚えたいな、と思うが、哀しいかな記憶力が落ちていてすぐに忘れてしまう。それでも歌を何度も聞いてそれに合わせて鼻歌を歌っているうちにようやく少しずつ頭に入ってきている。やはり丸暗記ではなく旋律に合わせたり何か他のものと関連付けたりすると記憶が定着しやすい。
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