神経質礼賛 2447.ブラウン神父
先月、BS12トゥエルビで月曜夜8時にブラウン神父が放送されていることに気が付いた。もうシーズン1が終わってしまうところで、現在は引き続きシーズン2が放送されている。私は以前書いたように小学校3、4年の頃にコナン・ドイル作のシャーロック・ホームズ(485話)に夢中になって図書室の本を読みまくり、中学生の時には小遣で創元推理文庫のその他の探偵小説を次々と買って読んでいった。当時、文庫本が1冊200円程度で買えたから書店で貰った創元推理文庫の目録を見て面白そうなものを月に1~2冊買い揃えて行った。クリスティ作のポワロ(1872話)やエラリー・クイーンなどがあった。その中で異色の探偵がチェスタトン作のブラウン神父だった。
本職はカトリック教会の司祭で、まん丸顔に眼鏡をかけて時代遅れの大きな帽子を被り黒い蝙蝠傘を持ち歩いている。小柄で風采が上がらずあまり頭が切れそうには見えない。このドラマでブラウン神父を演じているのは映画ハリー・ポッターでハリーの親友ロンの父親役を演じたマーク・ウイリアムズである。ホームズやポワロが証拠を積み重ねて帰納法で犯人に迫っていくのとはちょっと異なり、関係者の話を聴取してその心理に迫り、教会で長年人々の懺悔を聴いてきて鍛えられた鋭い洞察力により演繹法的なやり方で事件を解決していく。本職の探偵ではないから全く武器はもっておらず、犯人に襲われて危ない場面もあるが、冷静に犯人を諭す。何度か対決した大泥棒のフランボウも改心してブラウン神父を助けるようになる。おしゃべりでちょっとお節介な秘書役の女性とのやりとりもユーモラスである。
現代の精神医学の世界では機械的に診断基準にあてはめて診断をし、ガイドラインに従った薬物療法を行っていくのが主流となっている。しかし、患者さんや家族の心理や生活背景をしっかり把握して適切なアドバイスをしていくことも必要ではないだろうか。そういう意味ではブラウン神父から学ぶところは少なくないように思う。
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