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2026年4月 9日 (木)

神経質礼賛 2454.ADHDを活かした似鳥さん

 4月5日(日)・6日(月)にわたって毎日新聞にニトリHD・似鳥昭雄会長に関する記事が大きく取り上げられていた。見出しは、「ADHD」診断に納得・発達障害でよかった、とある。現在82歳の似鳥さんは74歳の時にテレビ番組で発達障害の特集を見て自分もそうではないかと病院を受診してADHD注意欠陥・多動症と診断されたそうである。子供の時から忘れ物が多く、じっとしていられず、飽きやすく、いろいろな思考が駆け巡る・・・まさにADHDの特徴通りだった。失敗続きで落ち込むことが多く挫折を味わい続けたが、好奇心や発想力そして思い切りの良さを活かして大成することができた。

 記事を読んでいると、ADHDだけではない他の性格特性も持っておられるのではないかという気がする。大学を卒業して住み込みで働ける会社を探してバスの広告枠の営業の仕事に就いたが、いざ営業先を前にすると緊張で汗が止まらなくなり、雑談すらできなくなった。8人目のお見合いでやっと現在の奥さんと出会って自分にない接客能力で店の売り上げが伸びたという。これらのエピソードからは対人関係においては引込思案で神経質な面も見え隠れするようにも思えてくる。

 神経質人間の場合、いろいろ考えて行動が伴わずチャンスを逃しがちである。逆にADHDの人だと後先のことを考えずに行動してうまくいけば突破力が生きる半面、失敗も多くなる。この相反する両方の特徴を持った人はいるのだろうか。森田正馬先生がまさにそれかもしれない。高弟の高良武久先生は森田先生のことを「完成された神経質」と評していたが、私の師の大原健士郎教授は御著書の中で純粋な神経質とは言い難いのではないかとたびたび疑問符を投げかけておられた。好奇心が強くて気が多くオッチョコチョイな点は森田先生が自認しておられ、数々の奇妙なエピソードもADHDの特性から説明できるものが少なくないように思われる(1988話・2045話)。画期的な森田療法を編み出すことができた背景にはそうした性格特性があったのではないだろうか。

 

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