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2026年4月19日 (日)

神経質礼賛 2457.メルカトル図法

 西アフリカのトーゴが、世界地図によく使われるメルカトル図法の使用をやめてイコールアース図法を採用するよう求める決議案を今年の国連総会に提出する予定とのニュースがあった。メルカトル図法の歴史は古く1569年から使われている正角図法で、国の形を見る際に便利ではあるが、赤道近辺の国々に比べて北極や南極に近い国々が極度に拡大されてしまい、南極点や北極点は無限遠点になってしまうという大きな欠点がある。例えばこの図法ではグリーンランドがアフリカ大陸と同じ位の広さに見えるが、実際のところアフリカ大陸はグリーンランドの14倍の面積がある。それゆえ、アフリカが軽視される一因になっているのではないか、という主張であり、アフリカ諸国の多くがこの決議案に賛同しているという。
 根拠もなくグリーンランドが自国の領土だと主張する、誇大妄想と自己愛で頭が一杯の某国大統領は、このメルカトル図法による地図の巨大なグリーンランドを自国の色に塗ることを思い描いているに違いない。

 私は小中学生の頃、地図帳を見るのが好きだった。特に、後ろの方に書かれている世界地図の図法の違いや特徴に興味を持っていた。自分が持っている1枚の世界全図はメルカトル図法の欠点を補ったミラー図法だった。イコールアース図法という言葉は今回初めて知った。アメリカ航空宇宙局が開発した最近よく見る厳密な正積図法である。正積のモルワイデ図法(地球の外周を横長の楕円形に描いた図法)を見やすくした印象であり、これならばどこの国にも公平であろう。

 神経症の「症状」は問題のメルカトル図法で表現されるグリーンランドあるいは北極や南極のようなものではないだろうか。本人にとって「症状」はとんでもなく大きな存在であっても、他の人から見たらそれほどでもないことなのである。全体を公平に見渡して、症状を相手にせず、生活を充実させることに主眼をおいて行動していけば、いつしか「症状」はなくなっている。そして神経質が生活に生きてくるのだ。

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