神経質礼賛 2489.その「不眠」ホント?
精神科外来には不眠を主訴とする人が多く訪れる。森田正馬先生の時代も不眠を訴える人は多かった。当時、眠らないと死んでしまうという学説が流布され、特に神経症性不眠の人々は極度に不眠を恐れた。それに付け込んだ種々のインチキ療法も跋扈していた。森田先生のもと月1回開かれた形外会の会長・香取修平氏は貿易会社の社長だった。不眠症を治すために種々の療法を受け別荘を買って転地療養までしたが良くならず、森田先生の「眠れなくてよい」という教えで治っている。森田先生は次のように述べておられる。
○○博士のいった不眠の事は机上論である。学者の空論である。昔から餓死という事はよく聞く事であるが、不眠死という事は我等薄聞にしてまだ聞いたことがない。飢餓に迫った人は土でも食うとかいう事であるが、実際に食物がなければ、どうする事もできない。これに反して睡眠はどこでもできる。強行軍では歩きながらでも眠る。拷問でもあまり疲るれば眠らないとも限らない。(白揚社:森田正馬全集 第5巻p.60)
「全然眠れない」「一睡もできない」と訴える方がいる。睡眠薬を飲んでも眠れないというが、どこかで眠りに落ちていて、それに気づかないだけの可能性がある(1127話・2070話)。本人は起きているつもりでも、睡眠脳波が出ていて実質的には眠っている場合もあるのだ。朝早く目が覚めてしまい、まだ時間があるからもうちょっと横になっていようか、とすると眠ったつもりはなくても気が付いたらいつのまにか1~2時間経っていて驚くという経験はどなたにもあるのではないだろうか。
睡眠時間が0時間から3時間で家事もこなして働き続けているとアピールしまくっている政治家さんがいる。それが本当ならば国会の最中に睡眠脳波が出ているかも知れないし、正しい判断ができない可能性がある。芸能人ならいざ知らず、重大な責任のある政治家がそれでは困る。
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四分休符先生
正しい判断が出来ない。そうだろうな、と思いつつ正常に近い判断は出来ている不眠。
私が不眠に陥ったのは2年前の夏。以降1年ほど不眠。死ぬのかな、それどころか病気にもならない。兎も角目をつぶる事が出来ない域から脱して目を閉じる事が出来ると自覚した時はホッとした。今は朝・昼・夜各1時間、日に3時間の睡眠はようやく確保できている状態になったように思う。効かない眠剤はここ数か月処方してもらっていない。効かないというより眠れないくせしてぼーっとする状態に耐えられない。夜は長い。寝るための夜ではない。
かくして遺ったのはめまい。そして失聴。他にも消化器系おなかが緩い。不食傾向は慌てた「本能」が食べるを強調したせいか激やせから今では過食気味。
どのみち病気ではなさそうでも体は正常ではない。自律神経の不調?と言えば心療内科の医師はどこでそんな言葉覚えた?という調子。 ものを落としやすい、集中力の失調は加齢性。そうなの?数か月で普通から加齢になっちゃうの?徐々にではなく?
5分でも10分でもうたた寝できればそれは貴重な睡眠時間。
他者は不調とは見ない。同様の家人は理解は出来るが聞かせてくれるな、と言う。
はい、つらいです。 睡眠脳波を信じたいです。 いつの日か以前のようにどこでもどんな状態でも眠れる私に戻りたいです。
原因が取り除かれれば元に戻るのか。 介護ウツや気象ウツ。たちまち介護ウツの原因は無くなった。亡くなった。非情です。自然の理とはいえ
投稿: yukimiya | 2026年7月26日 (日) 14時14分
yukimiya 様
コメントいただきありがとうございます。
母上が亡くなられたのですね。諸手続きやら
仏事やら、御実家の整理、など本当にエネル
ギーを消耗されていることと思います。
めまい、聴力障碍などの身体不調も重なって
お辛い状況、お察し申し上げます。
睡眠薬は効果と副作用を勘案してメリットが大
きければ使うものであって、デメリットが大きけれ
ば服用しないという判断はそれでよろしいかと思
います。眠ろう眠ろうと努力すればするほどかえっ
て眠れなくなるものです。1時間×3は確かに短
いですけれど、その間着実に眠れているのであれ
ばあとは横になって体を休めればよいのだ位に思
っていればどこかで+αの睡眠が加わってくれる
かと存じます。
投稿: 四分休符 | 2026年7月26日 (日) 21時14分