神経質礼賛 2505.クロイツェルソナタ
アマチュア・アンサンブルの日の演奏まで2か月余りとなった。この前の日曜日に雨の中、ヴァイオリンケースをおんぶして濡らさないよう気を付けながらバスに乗って行き、友人宅で練習。友人は「来年はベートーヴェン没後200年だから、ベートーヴェンだね」と言い、早くも来年の曲目を考えている。3年前の演奏でベートーヴェンのスプリングソナタ第1楽章を演奏しているから、ソナタで言えばクロイツェルソナタが狙いどころだ。第1楽章はヴァイオリン無伴奏の重音でゆったりと始まるが、速いテンポのフレーズが出て来てテンションが上がってくる。二人で第1楽章を何とか無理やり通して弾いてみた。すばらしい名曲だけれども、この曲を人前で弾くレベルまで持っていくにはかなりの練習量が必要だと感じた。ピアノパートも難曲だし、合わせの練習が相当必要になりそうだ。やはりちょっと無理だね、高校生の時に一緒に弾いたことのあるロマンス第2番へ長調あたりが無難だろう、ということになった。
クロイツェルソナタはベートーヴェン作曲ヴァイオリンソナタ第9番イ長調の通称であり、第5番ヘ長調のスプリングソナタとともに有名である。大規模な作品で演奏時間は30分以上になり、ヴァイオリンソナタの最高峰と言われる。ベートーヴェン自身は「ほとんど協奏曲のように相競って演奏されるヴァイオリン助奏つきのピアノソナタ」と題した。初演はベートーヴェンがピアノを弾き、ヴァイオリンはジョージ・ブリッジタワーが弾いた。当初はこのブリッジタワーに献呈するつもりだったが、ある女性を巡ってベートーヴェンと不仲になったということがあって、別の有名なヴァイオリニストのクロイツェルに献呈された。しかし、クロイツェルがこの曲を演奏することはなかったという。この曲に触発された文豪トルストイは『クロイツェル・ソナタ』と題する小説を書いている。
クロイツェルソナタは無理にしても、できればあと1回か2回出場したい。果たして1年後に今の体調が何とか維持できていて楽器が弾ける状態かどうか怪しいものであるが、「生の欲望」に沿って生き尽くして行こうと思う。
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