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2018年10月15日 (月)

神経質礼賛 1556.漱石山房記念館と仙厓展

 小田原で「からたちの小径」を歩いたのは前奏に過ぎない。欲張りな神経質は小田急に乗って新宿へ。そして目白駅から細川家の博物館・永青文庫を目指す。永青文庫は2回目なので迷わずに行けた。それにしても徒歩20分以上かかる。「江戸絵画の美」(1013日-125)という企画展で狩野派の絵画に始まり仙厓(902381033話)や白隠(3881477話)の絵画も展示されていた。来館者は3人しかいなかった。白隠の「お福御灸図」では金の亡者の男の尻にお多福さんがお灸をすえている。仙厓さんの「七福神図」を見ると、シアワセ感をもらったように思える。そして虎か猫かわからないような画に「虎か猫か当てて見よ」と書いているのも面白い。細川家の庭園だった新江戸川庭園を降りていくと、もう楓の紅葉が始まっていた。


 その後は出がけに、毎日新聞の記事で、夏目漱石終焉の地に建てられた新宿区立漱石山房記念館が
1周年を迎えたという話を知って、寄ってみることにした。かつて住んだ三畳一間のボロアパート(83)があった早稲田鶴巻町から見て早稲田通りの反対側にある。漱石(626)の書斎が再現されており、漱石自筆の原稿が展示されていた。裏に回ると「吾輩は猫である」の猫ちゃんの墓があった。カフェのメニューに漱石が愛した空也最中と飲み物のセットがあるのも面白い。つい昔のクセで早稲田通りを神楽坂方面に歩くと、化け猫のイベントで人が溢れている。飯田橋からJRで有楽町へ。


  出光美術館での「仙厓礼賛」(
915日-1028日)がこの日のメインだ。出光美術館は仙厓の書画を数多く所蔵しているが、常設展示はなく、こうした企画展の時にしか見られないから絶好のチャンスである。今回は「老人六歌仙画賛」の3バージョンが展示されていて面白かった。老いや死を笑いにしてしまうのが仙厓さんらしい。本来、釈迦の死を描く涅槃図で、自分の死を描いて周りの人たちの慌てぶりをユーモラスに描いている画は初めて見た。もちろん有名な「指月布袋画賛」や「堪忍柳画賛」や「○△□」も展示されているから、仙厓ファンは必見である

 家に帰って歩数計を見たら2万4千歩。15kmほど歩いたことになる。ちょっとやり過ぎかなと反省する。

2018年10月12日 (金)

神経質礼賛 1554.冬瓜(とうがん)

 実家から帰って来た妻が嬉々としてスイカ大の少し楕円の球体を両手で抱えている。車で通った無人販売に100円で売っていたとのこと。「冬瓜は美肌効果があるんだから」と。さては、また、健康番組の影響だな。確かにグラム単価は激安だけれど、冬瓜は水分ばかりだよなあ、と内心思う。


 冬瓜は7-9月に収穫されるが、常温で冬まで保存できることからその名が付いたということだ。冬瓜は
95%以上が水分である。カロリーは100g当たりわずか16kcalであるから、ダイエットには役立つだろう。JAグループのHPを見ると「余分なナトリウムを排出して血圧を正常に保つ働きをするカリウムを多く含み、腎臓での老廃物排出を促進し、肌の健康維持に役立つビタミンCも含む」とある。さらには、「皮脂の分泌を抑制し、コラーゲン生成に必要なビタミンCの働きを助けて、傷ついた肌を修復する効果がある」「抗ストレス作用があり、治りにくいストレスニキビにも効果がある」といった美肌効果を喧伝するネット情報も見受けるが、真偽のほどは不明である。


 それよりも、何を食べさせられるのかが一番気になるところである。冬瓜と言えば、肉そぼろのあんかけ、味噌を乗せた「風呂吹き」あたりが頭に浮かぶ。食卓に出てきた物は・・・結局いつもと変わらなかった。何種類もの野菜のゴタ煮のような味噌汁(しかもダシの煮干しがそのまま入っている)、余ものの野菜とシメジと肉の炒め物、それらの素材に冬瓜がもう一種類加わっただけのことだった。心配することもなかった。

2018年10月 8日 (月)

神経質礼賛 1553.イチョウの落葉

 職員送迎車(と言ってもハイエースだが)の運転手さんが「今年は変ですよ。イチョウ並木の葉っぱが落ち始めましたよ」と言う。見ると確かにかなり落葉してしまっている。通称「日大通り」の両側にはイチョウの木が立ち並び、例年11月には道路一面が黄金色に染まり、美しい光景が楽しめる。今年は厳しい暑さが続き、その後は例年以上の雨量の雨が続いたから、イチョウの葉も参ってしまったのだろうか。


 ついこの前は急に肌寒くなって、通勤の電車ではコートを着た人も見かけた。しかし、台風
25号が去った昨日は10月だというのに気温33℃。これでは人間もたまったものではない、とグチをこぼしたくもなる。例年ならば、この連休のあたりで扇風機の羽をはずして掃除し、しまい込むところながら、もう1-2週はしまうわけにはいかないだろう。もっとも、暑さ・寒さは何とも仕方がない。森田正馬先生は次のように言っておられる。


 冬が来れば、「今年ほど寒い事はない」とこぼし、暮が来れば、誰も「今年の不景気」をかこつお世辞のためにいふのか、其時々の気分のまゝに訴へるのか分らない。いはずもがなと思ふのである。其時の事を、前年と比較して、正しく批判し得る人は稀である。(白揚社:森田正馬全集 第7巻 
p.234


 すでに酷暑が当たり前になってきたのだから、「異常気象だ」と騒いでも始まらない。工夫して順応していくだけである。

2018年10月 5日 (金)

神経質礼賛 1552.停電対策

 先週末の台風の際に強風のために送電設備が損傷して静岡県内・特に浜松市など西部地区で大規模な停電が起きた。丸5日経った昨日になって、ようやくほぼ全世帯が復旧したという。勤務先の病院近辺では停電は起こらなかったが、三島市街地の一部でも長時間の停電が発生し、パートで来て下さっている開業医の先生の話によると、停電のためクリニックは休診に追い込まれ、冷蔵保存している医薬品は「避難」させたという。


 私が子供だった頃は台風で停電という事態は時々あって、仏壇のない家でもローソクは買い置きしていて、それで対応していた覚えがある。今では送電設備が良くなって、滅多に停電は起こらない。あっても数分とか数十分レベルである。しかし、今回のように、あちこちで電柱が強風でなぎ倒されて送電線も切れてしまったとなれば、復旧には数日かかってしまう。現代の生活は便利な電気にすっかり依存しきっている。マンションでは屋上のタンクに電気ポンプで水を汲み上げているから、停電で水も出なくなって、まずトイレが困ってしまう。オール電化住宅では煮炊きができなくなる。高層マンションの上層階に住んでいたら、エレベーターが使えず階段の昇り降りに一苦労だろう。


 私たちの身の回りは電化製品があふれていて、充電モノも多い。停電が長引いた場合、電池切れしたスマホを充電できず、困ることになる。普段からモバイルバッテリーを用意しておけば、いざという時にスマホなどに充電することができるだろう。もっとも、携帯電話の中継局も停電でダウンしていると、通話やネット通信もアウトである。そんな時、情報源として役立つのはラジオだ。時々、電池切れになっていないかチェックしてみよう。それと
LEDライト。百円ショップでも結構良いものが買える。そして、よく使う単3や単4の乾電池は十分に用意しておこう。

2018年10月 1日 (月)

神経質礼賛 1551.計画運休

 今年は大型台風が次々と発生し、日本列島に襲いかかっている。昨日から今日にかけて通り抜けた台風24号も大型で強い台風だった。日本列島に近づいてからは動きが早くなって急激に風雨が強まるので、まだ大丈夫だと思って出かけていると天気が急変してとんでもないことになる。電車通勤をしている私は、いつも台風が近づいて来ると、通勤の足が心配になる。帰宅困難者予備軍である。そこで台風情報や交通情報には注意を払っている。今回は当直が続き、3泊4日勤務のため、直接の影響はなかった。もっとも、昨夜は当直室の窓を叩きつける激しい風雨の音で何度も目が覚めた。


 今回の台風では、JR・私鉄とも早い段階で計画運休を発表していた。夕刻には東海道新幹線は運休となり、首都圏のJRは昨日午後8時ですべての列車を運休すると発表していたから、デパートなどの商業施設も早めに閉店するような対応を取っていた。それに合わせて行楽や買物に出かけていた人々も帰宅を早めたので、比較的大きな混乱はなかったようだ。ギリギリまで運行すべきだ、と考える人もいるかもしれないが、途中で列車が立往生してその中に閉じ込められて一夜を明かすという事態に自分が巻き込まれた場合のことを考えて欲しい。やはり早目に対策を立てて計画運休した方が安全だし、その後の運行再開もスムーズにいく。


 大型台風のような自然の脅威に抗うのは無謀である。何とも仕方がない。神経質に用心して、安全を確保し、被害を最小限に留めるのが人間にできうることである。これも一種の「あるがまま」と言えるかもしれない。後を追うように台風25号が発生している。まだまだ台風シーズンは続く。

2018年9月28日 (金)

神経質礼賛 1550.そねみ

 今から30年ほど前、研修医の時に森田正馬全集を読んでいて一番心に響いたのは、赤面恐怖・対人恐怖に悩む神経質者の心理について森田先生が「恥かしがるのを以て、自らをフガヒなしとし、恥かしがらじとする負けじ魂の意地張り根性」(白揚社:森田正馬全集第3巻(赤面恐怖の治療法)p.114)とズバリ看破された言葉である。まさに自分の内面を指摘されていると感じた。これは赤面恐怖・対人恐怖の人に限らず神経質の人全般にみられることだと思う。自分はダメ人間で情けない、と思いながらその実、よりよく生きたいという「生の欲望」が強いのである。その生の欲望に沿って、「己の性を尽くし 人の性を尽くし 物の性を尽くす」(350)を目標に行動していけば神経質性格が最大限に生かせるのである。しかしながら、意地張り根性が変な方向に向かってしまうと「そねみ」になってしまうことがあるので注意しなくてはならない。「そねみ」について形外会の場で水谷啓二さんと森田先生の発言があるので紹介しておこう。


水谷氏 対人恐怖の者は、そねむ事が非常に多いと思います。この間私の会社に、若手の課長がいまして、こちらから挨拶をしてもろくに挨拶をしてくれなかったから、こちらも不快に思って、話もしなかったのであります。しかるに私の同僚には、交際上手な奴がいて、朝も早くから、その課長と親しく話をしているのです。そんな事で、実は私もその同僚をそねみ始めたのです。

 会社がひけて、私はその同僚と一緒に帰る途中、ふと、あのイソップ物語で「葡萄と狐の話」を思い出しました。それは葡萄を取ろうとした狐が、その葡萄を取ることができないので、負け惜しみにケチをつけて、あの葡萄は、まずくて食われるものではないといった話です。

 この話を考えて、私もその狐と同様だという事がわかりました。そねむという事の一つのよい例ではないかと思います。

森田先生 今のような話は、非常によい話です。こんな事がよくわかれば、神経質は治り、精神修養が進み、「修道」とかいう事にもなります。

(中略:自分のひがむ心に気がつかないで人を恨むのは、地球の回転を知らないで太陽が動くと考えるのと同様である、という説明あり)

 普通の人も、修養の心掛けのない者は、この自分の心の回転の状態が気がつかないのであるが、とくに、神経質は、自己中心的であるから、ひがみ・ひねくれの心が非常に強い。まず第一に、その心を打ち壊す手段が、すなわち治療法の眼目であります。(白揚社:森田正馬全集第5巻p.618-619


 「葡萄と狐の話」は短い話で印象に残りにくいが、水谷さんの話を聞けばなるほどと思う。

【狐と葡萄】腹をすかせた狐君、支柱から垂れ下がる葡萄の房を見て、取ってやろうと思ったが、うまく届かない。立ち去りぎわに、独り言、「まだ熟れてない」このように人間の場合でも、力不足で出来ないのに、時のせいにする人がいるものだ。(岩波文庫:イソップ寓話集p.33


  森田先生が、患者さんに対して、「人が便利なように(人の役に立つように)」行動していくよう指導していたのは、自己中心性を打破して社会適応を良くしていく上で重要なことである。そして、そうなれば、神経症も自然と治っているのである。

2018年9月24日 (月)

神経質礼賛 1549.牛乳と豆乳

 牛乳は週1回、仕事帰りにスーパーで4パックまとめ買いしている。歩いて4kgの荷物を持って帰るといい運動になる。全くスポーツはしないけれども、往復の通勤と病院内の歩行だけで毎日9000歩前後は歩いているし、さらにこうした買物も運動になっているのである。さて、先週の金曜日にいつもの無調整牛乳を買おうと思ったら、商品棚は空っぽである。北海道地震の影響で入荷していないと貼り紙があった。仕方ないので地場産の牛乳を1パックだけ買う。


 わが家では豆乳も週1パック程度消費している。常温で3カ月程度保存できるから、車で買物に行った時にまとめて購入してストックしてある。健康番組好きの妻が、牛乳が筋力アップや尿酸を減らす効果があるといった番組を見ると牛乳の消費が増え、豆乳が更年期障害にいいとかダイエット効果があるとか腸内細菌を整える効果があるなどといった番組を見ると豆乳の消費が増える。牛乳が品薄となると当分は豆乳の消費量が増えそうだ。


 栄養面からすると、カルシウムに関しては圧倒的に牛乳に軍配が上がるが、豆乳は牛乳に比べて高タンパク・低脂肪・低カロリーであり、コレステロールはゼロである。さらに、鉄分を意外に多く含んでいて(
100ℊ当たり1.2mg、ただし吸収されにくい非ヘム鉄なのでビタミンCも摂るとよいという)貧血防止にも役立つ。牛乳だと下痢になりやすい牛乳不耐症の人でも豆乳ならば大丈夫だ。わが家ではインスタントコーヒーに足して飲んでいるから豆乳独特の臭みは気にならない。忙しくて朝食抜きの習慣で、貧血気味・体調不良気味の方は、出勤前に一杯の豆乳を飲んで行かれると良いかもしれない。

2018年9月21日 (金)

神経質礼賛 1548.他者との比較

 18日付朝日新聞デジタルの記事に面白いものがあった。「サルも気にする?ライバルとの差 うつ病研究に応用も」と見出しが付いた、生理学研究所(岡崎市)の研究発表の記事である。2匹のニホンザルに図柄を見せてからジュースを飲ませる実験で、自分の方にジュースが得られる確率が高い図柄が出ると期待が高まることを示す口の動きがあり、大脳の内側前頭前野から中脳のドーパミン細胞に情報が伝わっており、脳内のドーパミン細胞の活動が活発になっていた。一方、相手の方が確率の高い図柄が出た場合にはそうした動きがみられなかった。ちなみに相手がサルでなく物体だった場合にはこうした変化はなかったそうである。今後、内側前頭前野やドーパミン細胞の機能解明を進めれば、うつ病の病態を明らかにできる可能性があると結んでいる。


 他者と自分とを比較して自分が勝っていると喜び、劣っているとガッカリする、というのはすでにサルの段階からあったのだろう。それは集団社会の中でうまく生き延び、自分の子孫を残していく上で必要なことだったのかもしれない。

 特に神経質人間の場合、自分を他者と比較して自分はダメだと悩み、劣等感を抱きやすい。完全欲が強く要求水準が高いためであるのだが、根本にはよりよく生きたいという強い生の欲望がある。ダメだと思って投げ出してしまっては本当にダメになるのだが、ダメで元々、少しでも良くしようと生の欲望に沿って、コツコツと行動を重ねているうちに、人並以上の結果がついてくるのだ。森田正馬先生は次のように言っておられる。


 「自分は頭が悪い、読書が少しもできぬ」と苦しむ人が、学校成績は一番になったりする事もあるように、およそ神経質は、何事につけても、いわゆる劣等感で、自分の悪い方面ばかりを考えるものであるから、事実においては、神経質は常に善良優秀なる人であるべきである。これがすなわち我々が、神経質に生まれたという事を感謝すべき事柄であります。これに反して、ヒステリーとか・意志薄弱性素質とかの人は、常に自分のよい面ばかりを考えて、独り得意になっているから、丁度神経質と反対になります。(白揚社:森田正馬全集第
5巻 p.432-433


「常に自分のよい面ばかりを考えて、独り得意になっている」は政治家や上級官僚に多いと思うのは私だけだろうか。たまには正直で神経質な人が上に立ってほしいものだ。

2018年9月17日 (月)

神経質礼賛 1547.水漏れトラブル

 先週金曜日の朝、自宅トイレの水槽に水が溜まらず水が漏れっぱなしになるトラブルがあった。いろいろやっても直らない。止水ネジは固くてドライバーで回そうとしても歯が立たない。とりあえず応急処置として、タンクから水が出て行くところのゴムパッキングが上がらないように固定し、朝9時を過ぎたら住宅会社のメンテナンス担当部門に電話するように妻に頼んだ。幸い、その日のうちに修理してもらえた。止水用ゴムパッキングの劣化によるものだった。自宅は2階と3階にトイレがあって、普段は2階しか使っていない。心配性の私が歳を取った時のことを考えて3階にもつけておいたのだ。これがもしトイレが1カ所しかなかったらとても困ってしまうところだった。


 水回りのトラブルで多いのがトイレの詰まりと今回のような水漏れだろう。古い実家の水漏れは私がホームセンターでゴムパッキングを買ってきて交換して直したことがある。水道の漏れも、蛇口のコマを自分で交換したことがある。最近では水漏れトラブル修理の業者がポストに電話番号を書いたマグネット板を入れていく。こうした業者はボッタクリもあるので注意した方が良い。以前、トイレの詰まりで母がそうした業者に連絡したところ、よくある吸盤でプシュプシュやってすぐ直っただけで
1万円を要求されたことがある。しかも領収書も寄こさなかったと母は怒っていた。年寄の一人暮らしだと思うと、そういうことをする業者もあるのだろう。地元の大手ガス会社でも水回りトラブルに対応してくれるようなので、今度そういうことがあったらそこへ連絡するように言っておいた。トイレのトラブルとなると早く解決しなくてはならないが、あわてて怪しげな業者を呼ばないことである。

2018年9月14日 (金)

神経質礼賛 1546.ブラックアウト

 医療分野ではブラックアウトと言えば意識消失とか記憶喪失のことを言う。アルコールを飲み過ぎて何を言ったか何をしていたか記憶がない、というものも含まれる。英和辞典を見るとそれより先に灯火(報道)管制、停電という意味が書かれている。先週の北海道大地震以来、大停電を意味するブラックアウトという言葉が急に使われるようになった。


 震源地に近い厚真町にある苫東厚真火力発電所の3基のうちの一つから出火して緊急停止。ここは北海道最大唯一の基幹火力発電所だった。それというのも北海道電力は泊原発に依存していて、火力発電所は老朽化して稼働をやめ新たな火力発電所は作っていなかったという事情がある。トラブル発生時には発電機を保護するため一部地域の電力供給を一時止める対策を取るが、うまくいかずに連鎖反応が起きて、結果的には北海道全体が停電するブラックアウトに陥った。現在、停電はほぼ解消されたが、電力不足は深刻で、苫東厚真発電所の復旧は
11月になるという。市民生活や企業活動には深刻な影響が見込まれる。


 今回のブラックアウトは、災害時には直接被災した地域だけでなく、遠く離れた地域でも長時間の停電が起こりうるということを示している。現代人の生活は電気にすっかり依存している。家庭や企業の電力が止まったら、電車や地下鉄が動かなくなったらどういうことになるかを思い知らせた。若い人たちが体の一部のように使っているスマホも充電池が切れたらアウトだし、その前に中継局の電源が切れて電話やネットが使えなくなる。マンションでは停電により水もストップして同時に断水が起きる。電子カルテを導入した病院が多くなっているから、医療にも大きな支障をきたす。


 私が住んでいる県内でも、このところ家電量販店や百円ショップで乾電池の売上が伸びているそうだ。災害時の情報源はラジオである。長期の停電時には充電式でない懐中電灯も必需品となる。災害用の水や食料とともに乾電池も忘れずに備えておきたい。用心するに越したことはない。

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